Navin'You の出会いは 2001 年頃だったかな。
初めはノートPC の Mebius で使っていたが、数年つかっていたらディスプレイが映らなくなり、使
えなくなってしまった。
そこで考えたのが、使わなくなった PC を車で動かすことはできないかということ。
まず必要になるのが電源だが、これは車のバッテリから直接取ることで可能になった。
これで問題なく動いたわけだが、音はどうしようということになった。
スピーカー付きディスプレイにすればいい、ということでスピーカー付きのものにした。(DINNER製
15インチ)
設置場所はどこにするか。これはカローラフィールダーというステーションワゴンの特徴を生かして
後部座席の後ろに置いた。
キーボードは普段使わないので、これも後部座席の後ろに放置。マウスはマウスパッドが要らないト
ラックボール式の USB マウス。
電源のもととなるインバーターやディスプレイは前座席になるので、延長ケーブルを使って伸ばして
いる。


そんなこんな、試行錯誤して完成した初代車載PC。(2005年に完成)
さて、いままでトラブルはなかったのか疑問に思う方がいるかと思うので紹介しておきます。
今までで大きなトラブルは2回ほどありました。


■1回目 走行中にいきなり Windows が再起動するというトラブル。
 これは、インバータか PC 電源か、車のバッテリーなのか。
 一番怪しかったのは、PC 電源。
 PC 電源をいいやつ (ENERMAX) に変えたら、ピタリとトラブルがやんだ。
■2回目
 Windows が起動できなくなる問題。
 どうやら、セクタ不良が起こり、起動時に必要なファイルが読み込めなくなったのが原因のようだ
った。
 Windows 修復(上書きインストール)で復旧した。


あと、冬場は電源入れても起動しないという問題があった。
気温約5度以下になると、一回電源入れただけじゃ起動しない。
とりあえず、電源入れっぱなしにして、5分ほどで再起動してやると起動してくれる。
これは、動作仕様範囲外にかなり近いため、改善しようとは思わなかった。


4年ほど使い続けてこれだけのトラブルしかなかったので、意外丈夫にできているのに関心した(笑
車の振動で HDD のデータが壊れることも殆ど無かった。(あったのは上記の1回だけ)
夏場も関東道の駅スタンプラリーに参加して酷使しても熱暴走もなかった。
車載PC のおかげでドライブがより一層楽しいものになったのはいうまでも無い。
関東道の駅スタンプラリーで完全制覇できたのも、 Navin'You による、ルートプランが大きく関わ
っている。


以上がこれまでの車載PC 履歴。
そして、先日 Super Mapple Digital 9(USBGPS2/SMD9 に付属) を使ってみたが、先日の日記に書いたとおり、使い物にならない。
グラフィカルで見やすく良いのだが、操作がもたつきすぎだ。(サイトに記載されている通り、ナビとしての使用には向いていない)
そろそろ、地図を新しくしたいが、SONY さんは Navin'You というソフトウェアナビゲーションソフトの販売は大分前に終了している。
どうにか地図だけでも更新できないかとネットで調べたら、何故か別の GPS を Navin'You で使用できるようにするという KNLink.dll を見つけた。
これを Navin'You の GPS フォルダに入れて、USBGPS2/SMD9 の COM ポートを合わせれば、Navin'You で使えるようになる。
提供されている「かおり観音」様に感謝します。
と、話を地図更新に戻して、Navin'You の地図を新しくする、若しくは、新しい地図で Navin'You を使う方法を調べてみた。
すると、GPSPlayer というソフトを使うと実現するらしい。
しかし、入手しなければならないソフトウェアが古く、既に掲載が終了していたり、配布を停止されていたりして、結局入手できなかった。
そんなこんなで見つけた、分かりやすいサイトがこちら→http://www5f.biglobe.ne.jp/~silencium/datahtml/pcnavi/pcnavi3.html

「ナビ研S規格拡張フォーマット読み込みパッチ」を適用することで、ゼンリンの新しい地図が使えるようになるということだった。
使えるようにできたのがつい先日の6月30日だ。

地図更新をまとめると
1) 「ナビ研S規格拡張フォーマット読み込みパッチ」を適用する。
2) 「ゼンリン SUPER全国版14 拡張フォーマット専用」を入手する。(2009年4月販売開始。地図デ
ータは2008年12月までのデータ)
3) Netbook で使うため、ディスクをイメージ化する(CloneCD 使用)
4) Virtual DAEMON にイメージをマウントする。
5) Navin'You でマウントした地図イメージを選択する。


因みに別の GPS を使えるようにするには
1) KNLink.dll を入手し、Navin'You インストールフォルダに GPS フォルダがあるので、そこにコ
ピーする。
2) GPS ドライバをインストールして、GPS アンテナを使えるようにしておく。
3) Navin'You の メニューバー GPS → 「ルートガイドと GPS 設定」
・KNLink GPS-2001zz($GPRMC)
GPS が使っている COM ポート番号
以上を選択する。


ただ、別な GPS アンテナを使うと、GPS 受信状況(天空図)が確認できないが、USBGPS2/SMD9 だとト
ンネルの中など以外は、ほぼ受信できているようなので特に気にする必要はないと思われる。
あと、ルート履歴のログも残らない。


これで、また数年使い続けることができるというわけだ。


■比較検討した製品

Navin'You に代わる製品はないものかと調べてみた。
・マップネット「GrandMap PC Navi」
 →常時 SD カードスロットに入れなければない点。
 →GPS 測位位置記録が直前のデータ1つのみという点。
 →細部にわたる道路(路地等)まで収録されていないという情報もある点。
 →価格は2万円台とのこと(高くもなく、安くもない)
 →ネットで評判がいいものが見つからない。
SONY nav-u「ナブ・ユー」のハンディ GPS (なんか、中途半端な名前が気になる・・・)
 →持続時間が短い。
 →ナビと GPS ロガーとして使えるが、今までの車載PC 比べると音楽・DVD鑑賞を別途考えなければならない点。
 →価格は3万円台で少々高め。
Super Mapple Digital 9 (USBGPS2/SMD9 付属のもの)
 →基本、ナビとしての使用は向いていない。
 →常に自分が中心になるような設定ができない。
 →地図スクロールが重たすぎる。
 →詳細版のデータがない地域は無駄にでかくなるだけ(線が太くなり、自分のサイズは変わらない。すごい違和感がある)
 →地図を表示させていると、CPU 使用率が高い(Atom 280 で約40%前後)
  最小化すれば5%未満。

とまあ、いろいろ調べて考えてみたけど、やっぱり何でもできる PC で使えるナビになったとさ。