「高音質」とは、高品質な音?

いつも車か自転車しか書いていませんが、たまには別なことを書いてみる。

一応、理由があってあまり使っていない部屋をシアタールームまではいかないが、大画面テレビ&"大スピーカー"を置いて映画や音楽を楽しむ部屋にしようと計画中。
大画面テレビは50インチのシャープ AQUOS LC-50W30を既に購入済み。
お値段は9万未満。
10年前と比べるとかなりお安くなったなぁと。
さらにTポイントが付くので、ポイントも考慮すると実質7万ほど。

次に購入したのがプリメイン・アンプ。
AVアンプではありません。
純粋に"音がいい"かつリーズナブルのPMA-390RE。
現在、PMA-390AEを所有していて、音も耐久性も良いことを確認しているので、この後継機種に決定。
しかし、今年11月に発売予定のPMA-1600NE-SPにも惹かれていたが、妻の一声で呆らめることに。
PMA-1600NEはUSB-DACに対応し、外付けHDDからWEVファイルを読み込んで、「Advanced AL32 Processing Plus」を経由して鳴らしてくれるという点で検討していた。
しかし、実売価格はPMA-390REが3万円台、PMA-1600NEは14万円ほどと高価である。
さらに音を鳴らす以外にソフトウェアの不具合も気になる。
半年や1年くらいすれば価格はもう少しさがるだろうと予測。
ということで、PMA-390REに決定。
これと組み合わせるスピーカーは、しばらく眠っていたBOSE WER55というこれまた10年以上前のもの。

まとめると次のとおり。
・リビング
 プリメイン・アンプ:PMA-390AE
 スピーカー:KEF iQ30

・シアタールーム
 プリメイン・アンプ:PMA-390RE
 スピーカー:BOSE WER55

リビングにあるiQ30の音とシアタールームにあるWER55とでは音の質が大分違う。
実は最近、GX-100HDを購入し寝室に置いているが、個人的にはいまいち。
エージングしていないというのもあるかもしれないが、iQ30やWER55と比べると音の透明感は雲泥の差。
高・中・低の音に関しては、しっかりと出ていて解像度も良い。
だが、透明感や定位が今ひとつに感じる。
さて、GX-100HDの使いみち、どうしよう。。。

話をiQ30とWER55に戻して。
透明感や定位は両者もといいのだが、どちらかというとiQ30の方が良い。
ブックシェルフとトールボーイという形状の違いや筐体の材質(木質と鉄金属質)の違いが音の柔らかさに出ている感じだった。
たぶん、ここまでくると好みに違いになってくるのだろう。
あと、トールボーイだと高・中・低のユニットが別れているということもあり、リスニング・ポジションで聞かないとバランスの悪い音になってしまう。
つまり、近すぎてはダメということ。
一方、ブックシェルフ型の場合は、ユニットは別でも高・中・低それぞれ近い位置になっていることが多く、近すぎてはダメだがある程度近くてもスピーカー本来の音が聞けるというメリットがあるようだ。

個人的にはiQ30が非常に質の高い音を鳴らしていると感じている。
WER55はウェーブ・ガイド・テクノロジーという低音の音量を大きくする仕組みが特徴のスピーカーだが、エフェクトを掛けていなくても、鉄の空洞に音が響く感じの独特な音がでる。
この独特な音があることによって音が良いと感じるか、感じないかは個人差と思われるが、自分はどうも違和感を感じて良いとは感じない。
また聴く位置によって高・中・低のバランスが変わってしまうが、iQ30ではそんなことはなく、どんなとこに居てもバランスが取れた音を聴くことができる。

iQ30やWER55、GX-100HDの音を聴いて実感した音の質に関するものを並べてみると、、、
透明感や定位、柔らかさ。
音がこもっていたり、音の場所がぼんやりしていないか。
あと、音が平べったいや奥行きがある・ないや解像度という表現もある。
解像度良いというのは、たぶん滑らかで、その逆は粗い、だ。

もちろんいろんなスピーカーで音を聴いて比較しないと音の質の違いが分からないが、ネットのレビューを参考にするのが一番の近道かもしれない。

GX-100HDの評判を見ると良いレビューを見つけることができるが、レビューワーが以前のものと比較して「良い」「悪い」と評価している。
まあ、普通そうだよね。
で、この評価が自分が求めている「高音質」になるかというと、必ずしもそうではない。ということが改めて分かった。
もう少し具体的に例を出すと、良い評価には、「この値段なら」や「xxの製スピーカーより」高音質というもの。
値段相応の音というと良いようにも悪いようにもとれる。
もっと高額な、ワンランク上のスピーカーならもっと高音質ということになる。
値段相応の音というのはどういう音なのかは、実際に聴いてみないと分からない。

随分前置き長くなったが、本題の高音質というのを考えると、一番に思いつくであろう、生で聴く音になるのだろうが、生で聞けない音もあるし、そもそも生で聴いたことが無い音がほとんど。(自分は)
しかも、その生の音は大きなライブなどで大きなスピーカーで鳴らしていることが多い。
つまり生の音ではない。
生演奏となると、コンサートホールや小さなライブ・ハウスとか?
しかしコンサートホールで催され、使われる楽器は決まってくる。
しかも普段聴いているJ-POPなどはデジタル化された音が多い。

そこで、ふと思い返すと生で聴く機会が多いピアノの音を思い出す。
まあ、ピアノでもピンキリだと思うが、生のピアノの音って意外にこもった音という印象が残っている。
しかし、録音されたピアノの音は透明感のあるきれいなものだった。
さて、どっちの方が「高音質」なのだろうか。
もちろん生で弾くピアノのはずだが、どっちを聴きたいと問われたら後者の透明感のある音と自分なら答える。

となると、、、自分にとっての「高音質」は高・中・低ともにバランス良く透明感があり、定位がはっきりしていて、滑らかでかつ奥行きが感じられる音、ということにまとまった。
巷ではハイレゾが大分浸透してきたこともあってか、高音質を謳っているイヤホンやヘッドホン製品が多いこと。
中には何を基準にして高音質と謳っているのか分からないものもあるが、大体はドライバー・ユニットやハウジングの素材や配置および構成を工夫したというのが多いように感じるので、今後もよく検討して購入したい。
できれば視聴してから購入したいと思う。